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シンガーソングライターとして活躍される前は、ミュージカルをやっていたそうですね。 |
花れん:大学時代にミュージカルのオーディションを受けて、数年の間にいくつか舞台に関わりました。ミュージカルは歌と踊りと芝居の要素が求められますが、ミュージカルを経験したことで、あらためて自分は歌が好きだったんだと確認できました。
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シンガーソングライターになるきっかけは何かあったのですか。 |
花れん:じつは交通事故に遭って2か月ほど入院しているうちに、筋力が落ちて、リハビリしても後遺症の部分は踊れるほど回復しませんでした。それから自分にできることを、少しずつやっていこうと思って歌に専念しました。
当初はジャズとか、ありものの曲を歌っていました。その後、ル・クプルという夫婦ユニットでギターを弾いていた藤田隆二さんと組むことになりました。その時に初めて自分で14〜15曲分の詞を書いたり、J-POPといわれる曲を作って歌い始めたのです。今思うと、この時期が私のシンガーソングライターとしての土台になっています。
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いきなり歌詞を書くことになって、戸惑いはありませんでしたか。 |
花れん:どうしても書かなければならない状況だったので、何も考えずに集中しました。日記などの文章とは違って、歌詞は言葉の数が限られているし、選び抜かれた言葉を使います。そこで日本語は難しいと思うと同時に、なんて美しい言葉なんだろう、漢字とひらがなの組み合わせってなんて綺麗なんだろうと改めて気づかされたんです。
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その気づきが、現在の花れんさんの作詞に影響を与えているのですね。 |
花れん:そうですね。綺麗な日本語を使いたい、書いても綺麗、言葉に発しても綺麗、そんな日本語をつづりたいという思いは、いつも持っています。歌い始めた頃、英語の曲ばかり歌っていたので、日本語の発音がまずいと指摘されていました。ピーとかパーとかティーとか破裂音が強すぎると。確かに昔の音源を聞いてみると、なんてまずい日本語の発音をしているのだろうと思います。
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ところで、普段はどのように作詞をされているのですか。 |
花れん:たとえば、人と話している時や映画を観ている時、全く脈絡のない言葉が頭に飛び込んでくるんです。その言葉を携帯電話にメモして、自分のパソコンにメールします。作詞をする時には、その言葉のストックをパーッと見ていくんですよ。すると、気になる単語が必ず出てくるので、そこからストーリを広げて詞を書きます。たったひとつの言葉を拾って、そこからイメージを広げていくことが多いですね。
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花れんさんは、これまでどのような音楽体験をされてきたのでしょうか。 子供の頃によく聞いた音楽などはありますか? |
花れん:父がクラシック音楽も好きで、ブラームスやシベリウスのレコードを聴いていました。そのせいか、私もシベリウスの「フィンランディア」という曲が大好きで、とくに第2楽章が好きです。小学生の頃、父に「こんなに澄んだ音が生まれる場所はどこ?」と聞いた覚えがあります。父は地球儀のスカンジナビア半島を指して、フィンランドという国だと教えてくれました。それ以来、フィンランドに行くのが私の夢になり、大学時代初めて行った海外はもちろんフィンランドでした。
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好きな歌、好きなアーティストは? |
南青山MANDALAライブにて
花れん:母が子守唄として歌ってくれた「翼をください」と、もうひとつは「赤い花白い花」という歌です。こちらは、私が母のお腹の中にいた頃、母がよく歌っていたそうです。詞は短いのですが、とても美しい日本語で、誰でも口ずさめる歌です。
好きなアーティストは、ノルウェーの国民的歌手シセル・シルシェブーです。透明感あふれる声の持ち主で、生まれて初めて買ったCDは彼女のものでした。会ったこともないし接点もないんですけど、歌い手としての私のルーツになっている人です。
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現在、タレントの中川翔子さんの曲を作詞したり、CMソングの歌唱やCM出演、ナレーション、ラジオ番組のパーソナリティなど多彩に活動されています。
今後も活躍の場が広がりそうですね。 |
花れん:最近では新宿・紀伊國屋ホールで行なわれた舞台『相思双愛』の音楽(BGM)を担当させていただきました。今後は映像と音楽のコラボレーションなども手がけていきたいですね。CM出演もナレーションも、全く予想もしていないところからつながった仕事で、どこでどんな仕事に巡り合えるかわからないという楽しみがあります。
仕事については、何かに限定する必要はないと思っています。挑戦したことは必ず自分の音楽に生きてくると思います。今は自分に要求されたことに対して、200%の力を出していきたいですね。自分にできる限りのことをして、誠実に仕事に取り組んでいきたいと思っています。
ありがとうございました。
これからも多くの人を魅了する素敵な歌を作り続けてください。