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恐ろしい現状ですね。死亡率が高いのはどの部位でしょうか。 |

吉本 : 日本人のがんの死亡者数では、肺がんが第1位です。男性では1993年から肺がんが胃がんを抜いて第1位となり、女性では胃がんが第1位で、肺がんが2位となっています。1999年の肺がんによる年間死亡者数は約5万2千人です。次に胃がん、肝臓がん、膵臓がんなどが上位です。私の専門の乳がんは、女性の6位くらいです。

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がんが増えている原因はなんでしょうか。 |
吉本 : 多くのがんは、高齢者の病気です。昔は若くして死んでいましたから、がんになる前に死んじゃったわけです(笑)。ですから、がんが増えているいちばん大きな原因は、寿命が長くなったからです。高齢者が多くなってがんが増えたということです。
肺がんは、タバコの喫煙や大気の汚染が主な原因です。とくに、たばこがいちばんの原因ですね。1日に吸うタバコの本数と喫煙年数を掛けた数が500を超えた人は特に要注意です。アメリカではたばこの箱にはっきりと「喫煙によりがんになります」と書いてあります。この喫煙への警告によって喫煙率が低下し、肺がん死亡者も減少していきましたが、日本ではなかなか減らない(笑)。
他の社会的な要因もあります。肝臓がんのいちばんの原因は、C型肝炎ウィルスです。これは戦後の予防接種の注射針などから広まったという意見もあります。C型肝炎ウィルスに感染してから約30年で肝臓がんが発生するのですが、中高年以上の方が当てはまり、今はまだ増えつづけています。輸血からC型肝炎になる場合がありましたが、最近では検査が行きとどきほとんどなくなりました。
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