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Editor's Selection VOL.2 バックナンバー

バリアフリー・リフォーム&手軽にできる快適リフォーム
(リフォーム施工例)

PART1 場所別バリアフリー・リフォームのポイント
 住宅・店舗・オフィスのリフォームを手がけ、創業18年の実績を持つニュープラン建物株式会社の星孝則社長と、さまざまなリフォームプランの経験をもつリフォームアドバイザーの田村五津美さんに、手軽にできるバリアフリー・リフォームと、快適に過ごすためのリフォームのポイントを伺いました。
階段

 意外に多いのが、家庭内での不慮の事故です。特に階段は、つまずきやすべりによる転倒・転落事故が多いのです。死亡には至らなくても、骨折は寝たきりの原因になってしまいます。これを防止するために、まず簡単にできることは階段の踏み面(づら)に滑り止めシートを貼ることです。『スベラーズ』といった商品がホームセンターに売っていますので簡単に手に入ります。階段の寸法に合わせて貼るだけで、高齢者に限らず小さなお子様のいるご家庭での事故防止になります。

段差

 基本的に家庭内のすべての段差をなくすことをおすすめします。2〜3cmくらいのわずかな段差のあるところには、カラーテープ(オレンジ・黄色などの目立つ色)を貼ってガイドラインを示し、わかりやすくする方法があります。
(段差の解消施工例)
スペース

 基本的なことですが、歩く動線に物を置かないことや、転んだ時に怪我をしないように、できるだけ広いスペースを確保できるように普段からの配慮が必要です。
(スペースの確保施工例)
ドアの取り外し

 事故防止の対策として、洗面所などの良く使う出入口ドアは、ぶつかって怪我をする場合がありますので取り外してしまうのもよいでしょう。移動するための動線も、より安全でスムーズになります。
(ドアの取り外し施工例)
手すり

 主な動線の部分には、移動が安全にできるように手すりを取り付けましょう。階段や廊下に手すりをつけることは日曜大工程度の作業で簡単にできます。往復することになりますので、片方だけではなく両側に取り付けるのが理想的です。普通、壁面は石膏ボードになっていることが多く、手すり部分は結構重量もあり、また体重を支えなければなりませんので、ボード用の専用アンカーを取り付けて手すりを付け、専用のビスで締めます。ホームセンターで購入でき、そんなに難しくありません。取り付けの高さは、70〜80cmが標準ですが、実際に歩いてみて、使う人に合わせて高さを決めます。
(手すり施工例)
ステップ・踏み台

 玄関、上り框(かまち)、掃き出し窓などにステップ(低い腰掛け等)や踏み台を設置すると便利です。ステップは上り框(かまち)を20cmくらいとすると、半分の10cmくらいの高さで横長の長方形の腰掛けがいいでしょう。バルコニーや庭には低い椅子などを置いてあげるといった配慮が必要です。
床材

 すべりにくい床材を選びましょう。ノンスリップ加工を施したフローリングや、カーペットを敷くのをおすすめします。フローリングには、すべり止めのワックスを使うと効果的です。カーペットは、部屋の一部ではなく全体に敷きましょう。転倒の際にはクッション代わりになります。また、玄関マットやバスマットあるいは廊下などに一部カーペットを敷く際は、転倒の原因になるので、必ず動かない工夫を加えます。車椅子を使う場合は汚れやすく、移動に支障が出る場合がありますので毛足の短いカーペットがよいでしょう。
(床材施工例)
スイッチ

 高齢者の方や、目の弱い方、指の力の弱い方やお子様のために、通常よりスイッチ部分が大きく、暗がりでも見つけやすい「ワイドスイッチ」をおすすめします。取替えは電気工事店などにお願いしたほうがよいでしょう(ホームセンターでも購入可)。また、暗い場所でも、補助ランプ付きならスイッチの位置がすぐわかるので便利です。さらに、誰にでも使いやすいように取り付け位置を低めに設定しておきましょう。
(ワイドスイッチ)
照明

 中高年になると目が弱くなってきますので、光がまぶしく感じられてきます。対策としましては、蛍光灯から白熱灯に替えると目に優しく感じられます。蛍光灯を使用するなら、白熱色にするだけでも柔らかい光になります。また、全体照明以外にフロアスタンドやテーブルスタンドを併用するのも効果的です。スタンドはシェード付きのものを選びましょう。暖かく落ち着きのある照明にすると、精神的にも心地よく癒されることでしょう。
 また、夜間にトイレに立つときや明るい部屋から暗い廊下に出たときなどのために、小さな明かりで足元を照らす足元灯を設置すると歩行が安全です。段差のあるところや、廊下、階段の上下などに設置することをおすすめします。
(足元灯施工例)
和室→洋室

 バリアフリーとは段差がないことと思われがちですが、それだけでなく、高齢者や障害を持った方にとって、住みやすい環境にすることが大切なのです。例えば、立ち上がったり座ったりという動作が困難になってきますので、畳にふとんを敷くよりベッドにしてあげたほうがだんぜん寝起きが楽なのです。中高年以上の方には、和室から洋室に替えるのも住みやすさの点ではよいでしょう。和室の間仕切りをとって広いリビングにすることで、和室にあった段差もなくなり、より快適になります。
(洋室への施工例)

PART2 住宅改修の助成費を賢く活用しましょう!
 介護保険で住宅改修費(リフォーム費)が出ることを、知らない方が意外に多いのではないでしょうか。2000年(平成12年)4月から介護保険制度が施行されていますが、介護保険法では要介護認定された被保険者に、さまざまなサービスが提供されています。住宅改修費や福祉用具購入費の一部も対象になっています。支給条件に適合する住宅改修工事を行った場合、市区町村に償還払いの申請をすると、支給限度額(20万円)の範囲で、工事費用の9割が介護保険から支給される制度です。
介護保険による住宅改修費のQ&A

Q 支給対象となる人は、どのような人?

A
65歳以上の方で、要支援または要介護と判定された人です。
 65歳以上の方でも、要介護認定の申請をして要支援または要介護と判定された人が対象です。また、介護保険制度で非該当または、自立(虚弱)となった方についても、お住まいの市区町村で住宅改修を行っている場合がありますので、相談してみてください。今回は、要支援または要介護と判定された方の住宅改修費についてご紹介します。
Q 支給対象となる住宅改修工事はどのようなものがあるの?

A
次のような住宅改修工事が支給対象となります。
1.
手すりの取り付け
廊下、便所、浴室、玄関等に、移動の補助や転倒防止などのために取り付けるもの。取り付けのための壁の下地補強も含まれます。

2.
床段差の解消
居室、廊下、便所、浴室、玄関等の段差を解消する工事。敷居を低くする工事、スロープを設置する工事、浴室の床のかさ上げや、浴槽などに入りやすくするための工事。

3.
滑りの防止や移動しやすい床材への変更
車いすでの移動をしやすくするために、部屋の床材を畳からフローリングなどに変更する工事や、転倒を防止するために、浴室の床材を滑りにくいものに変更する工事など。

4.
引き戸等への扉の取替え
開き戸から引き戸、折戸、アコーディオンカーテン等への取替えや、ドアノブの変更、戸車の取り付けなどの工事。

5.
洋式便器等への便器の取替え
和式便器から洋式便器への取替え工事。取替えに伴う給排水設備工事や床材の変更も含まれます。和式便器から暖房便座、ウォシュレット等がついた洋式便器への取替えは対象となりますが、もとが洋式便器の場合は対象となりません。水洗でない和式便器から水洗洋式便器に取り替える場合、水洗化部分の費用相当額は対象となりません。
Q 支給される住宅改修費はいくら?

A
支給限度額は、要介護度にかかわらず20万円です。
 介護保険から給付される額は9割です。自己負担額は1割です。住宅改修費の支給を受けた後に、引っ越したり、要介護度が3段階以上アップした場合には、改めて20万円(給付は18万円)までの住宅改修費の支給を受けることができます。また、1度の工事で使いきらない場合には、20万円を数回に分けて利用できるほか、家族の中に要介護認定者や要支援認定者が2人以上いる場合、たとえば、夫婦で要介護認定を受けている場合は、「夫の分は手すり、妻の分は便器」などとリフォームの目的と施工個所が違えば40万円まで利用でます。

<住宅改修工事費用と支給額の例>
 10万円(消費税含む)の住宅改修工事→ 9万円支給(10万円×0.9)
 20万円(消費税含む)の住宅改修工事→ 18万円支給(20万円×0.9)
 30万円(消費税含む)の住宅改修工事→ 18万円支給(20万円×0.9)
Q 住宅の改修をしたいときは、どこに相談すればいいの?

A
お住まいの市区町村の問い合わせ窓口にご相談してください。
 住宅改修費の支給を受けるには、償還払いの申請を市区町村にする必要があるからです。住宅改修専門のアドバイザーが相談に応じる市区町村もありますのでご相談してください。
 申請に当たっては、ケアマネジャー(※)に住宅改修が必要な理由を記載してもらう必要があります。また、給付対象となるかどうかを事前に確認するためにも、住宅改修を行う前に、まずケアマネジャーに相談してください。
(※)ケアマネジャーとは、介護保険利用者の相談に応じて、本人の代わりに介護サービス計画(ケアプラン)をつくる人のこと。

介護保険って何だろう?
http://www.kaigohoken.metro.tokyo.jp
高齢者福祉
http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/bunya/korei.htm
介護保険制度
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo
Q 住宅改修費が支給されるまでに、どんなことをすればいいの?

A
住宅改修費支給には手続きが必要です。
 住宅改修の工事終了後に、費用の全額を施工業者へお支払いし、後日一部負担金を除いた助成金を本人へ給付されるのが一般的です。また、市区町村によっては、事前にあらかじめ定められた手続きを行い、対象となる工事費の1割を施工業者に支払い、残りの9割を市区町村から当該事業者に支払う「受領委任払い」が利用できるケースもありますので、詳しくはお住まいの市区町村へ確認してください。

住宅改修費支給までの手続き(償還払い例)はこちら

(リフォーム施工例)
PART3 手軽にできる快適なリフォームプラン

結露のお悩みには「真空ペアガラス」が有効です!

 最近お客様からのニーズが多いのが「真空ペアガラス」です。マンション住まいだと、室内と外気の温度差が大きいため、冬は結露がひどい状態になってしまいます。しかし、「真空ペアガラス」だと外気温が−21℃程度になるまで結露しません。「真空ペアガラス」は室内面と室外面の2枚構造で、その間の空間が真空になっているものです。真空は熱を伝えないという原理に基づいたもので、熱の伝導と対流を防ぎます。断熱性と防音性が非常に高い製品です。「真空ペアガラス」のメリットとしては、厚さが6ミリ程と薄いため、現状のサッシの枠を換えずに、ガラスだけを「真空ペアガラス」にすることが可能なのでコストが安くすみます。内窓をつけるよりも安いです。交換工事は、4LDKのすべてのサッシを交換しても1〜2日程度でできます。マンションの場合は、管理組合に申請し、許可を得る必要がある場合があります。
(施工例)
真空ペアガラスの特長

あたたかい「床暖房」リフォームで冬を快適に!

 リビングのフローリングや洗面所などの床をリフォームして床暖房にするのもよいでしょう。「床暖房」には、ガス温水式と、電気式がありますが、ガス温水床暖房のニーズが増加しています。ガス温水式は、仕上げ材の下に敷いた温水マットや、仕上げ材の中のパイプに、低温水を循環させて暖房を行うものです。電気式には、電気ヒーターを仕上げ材の下に敷くパネル型と、フローリングの中に電気ヒーターを組み込んだフローリング一体型があります。
 ガスと電気を比較してみますと、総工費はガスのほうが高くなりますが、ガスのほうが断然暖かく、しかも光熱費はガスのほうが経済的です。電気はランニングコストが少し高くなります。また、ガス温水式は、床面温度が比較的均一に暖まるのに対して、電気式フローリング一体型はヒーターパネル部分以外の周辺は暖まらず、室内の温度にムラがあるようです。しかし、ガス工事は一戸建ての場合にはあまり問題ないのですが、マンションですと工事が無理な場合が出てきます。
 いずれにしても、床暖房の魅力は、おだやかな暖かさで部屋全体を暖め、不快な風がなく、肌のカサツキがない、冷え性やリュウマチが和らぐ、寝起き・寝つきがよくなる、家族が集まり団らんが深まるなどのメリットがあります。また高齢者に限らず、寒い冬を快適にしてくれます。

温度バリアフリーには、浴室暖房乾燥機が効果的!

 「ヒートショック」とは、急激な温度変化が体におよぼす影響のことをいいます。血圧が急変動したり、脈拍が早くなったり深刻な事故につながるケースがあります。これを防ぐ対策として「温度バリアフリー」とも言われていますが、急な温度変化から体を守るために、浴室に暖房乾燥機を取り付けることをおすすめします。高齢者の方には、寒い冬場の脱衣などは体に負担がかかります。入浴前の暖房運転で、浴室全体を快適に暖めることで、急な血圧上昇などを防ぐことができます。
 また、乾燥機能でカビの発生の元になる湿気やにおいも換気して、雨や夜間でも洗濯物が浴室内で乾かせる利点がありますので、家族にも快適なリフォームになるでしょう。
(浴室施工例)
防犯対策リフォームをおすすめします!

 最近では防犯対策のニーズが多いです。一戸建て住宅への侵入方法は、窓ガラスを割って、手が入る小さな穴からカギを外して侵入するというのが最も一般的な手口です。これらの対策としては、窓に侵入防止の柵を取り付けたり、防犯ガラスに換えたり、窓や戸に2つ以上の錠をつけるなどの方法があります。
 自分でできるものとしては、『貼って安心君』などの防犯シートを貼る方法があります。窓ガラスのカギ(クレセント)部分に貼り付けるだけで、ガラス破りの侵入を防ぎます。女性でも手軽に貼れる粘着性の透明フィルムですので、貼っても目立ちません。また、『パワーシート』はガラスを割っても、シートがそのままついているのでひびが入る程度ですみます。
 特に、マンションの場合は玄関からの侵入が多いので、鍵をピッキング対策用のものに交換し、さらにサムターン防止対策、カム送り防止対策を施しておいた方がよいでしょう。
(玄関ドア施工例)

■取材協力/ニュープラン建物株式会社
代表取締役:星孝則氏
リフォームアドバイザー:田村五津美さん

(リフォームアドバイザー:田村五津美さん) (代表取締役:星孝則氏)
info@new-plan.co.jp http://www.new-plan.co.jp

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