ここ数年、「哲学」「思想」がブームになっている。もちろん、ブームだけなので、実際に「哲学」「思想」を理解している人は少ないかもしれない。
かくいう自分も、その1人だと考える。
「哲学」「思想」を簡単に理解することは不可能だが、そのエッセンスの一部でも理解出来れば、次の「思考」へと繋がる。
じつのところ、「哲学」「思想」というものはそういうものだと思う。
そのエッセンスを凝縮してまとめたものがこの一冊。時間軸をもとに、洋の東西を問わず、哲学者・思想家の紹介とそのそれぞれの考え方の要約が上手くまとまっているので、この本を必要に応じて紐解くことで、次のステップの思考を始められる。
しかし、こうして東西の思想家を眺めると、それぞれの時代背景があったからこそ生まれてきた「思想」なんだなと思う。
もちろん、「時代」は後世になって初めて「そうだったのか」と理解できるものも多いので、そのときには理解できなくても、今だからこそ理解できることが多い。
これからの未来に向けて、「今」を語れる思想家を育むためにも良い一冊なので、われわれ大人だけでなく、こどもにも読んでもらいたい一冊である。
三省堂書店 福澤 いづみ