|
大使館、外資系ホテル、オフィスビルが建ち並び、話題の美術館が集まる六本木にあって、「日本美術」をメインに扱う同館のあり方には注目が集まる。

「生活の中の美」は継承し、新たなミュージアムメッセージとして「美を結ぶ。美をひらく。」を掲げる。国内外から老若男女が集い、美を通して何かを発見できる場を目指す。体験型ワークショップを充実させ、子どもの鑑賞ツールとして「おもしろびじゅつ帖」を配布。キャプションはコアな古美術ファンにも満足のいく内容を保ちつつ、古美術に親しみのないに人にも解かりやすいものに。外国人向けのオーディオガイドも備えた。

「作品、展示、空間ともに肩肘を張らず、くつろげるところが当館の魅力です。会社帰りにビールを飲んでリフレッシュするように、当館を愉しんでいただければ幸いです」

日本美術のコレクションをメインとするも、エミール・ガレなどの西洋ガラスのコレクションがあるのも、洋の東西にこだわらない“ゆるさ”の一面。柔軟性と大らかな遊びの感性は、古来より脈々と受け継がれる日本人の美意識だ。インターナショナルな六本木という街で、「日本の美」に目覚めてみたり、生活そのものが美しかった日本人のあり方に刺激を受けてみたり。暮らしに息づくちょっとした「美」に触れて、彩りのある明日に繋げたい。
|