










展示室:東京駅徒歩5分、オフィス街のど真ん中に位置する美術館。ビルを一歩入ると、外の喧騒が嘘のような静謐な空間が広がる。 |
|
 |
ブリヂストン美術館は、1952年、株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏のコレクションを公開する場として開設。56年には財団法人石橋財団が設立され、61年、同氏が所蔵品を財団へ寄付して現在の常設の核をなす。
ルノワール、モネ、セザンヌ、ピカソなど印象派をはじめとする西欧近代美術、藤島武ニ、藤田嗣治、佐伯祐三、などの日本洋画を展示。近年は、J・ポロック、ザオ・ウーキー、スーラージュ他、現代作家の作品も意欲的に収集、紹介に努める。

ブリヂストン美術館
〒104-0031 東京都中央区京橋1-10-1
TEL:03-3563-0241 FAX:03-3561-2130
アクセス |
: |
JR東京駅(八重洲中央口)より徒歩5分 地下鉄/京橋駅(明治屋口)、 日本橋駅(高島屋口)から徒歩5分 |
休館日 |
: |
月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌日休み)、1月1日、展示替え期間 |
開館時間 |
: |
火曜日−土曜/10:00−20:00 日曜日と祝日/10:00−18:00 (入館は閉館の30分前まで) |
入場料 |
: |
一般800円(団体600円) シニア(65歳以上)600円(団体500円) 高・大生500円(団体400円) 小・中生 無料(特別展を除く) |
URL |
: |
|
※2006年12月は休館。
|





美術館外観:平日は夜8時まで開館。仕事帰りにも立ち寄ることができる。 |
|
 |
東京駅から徒歩5分のオフィスが立ち並ぶ一角。ビジネスマンが忙しく往き来する。八重洲通りのビルの2階にある美術館に入れば、外の雑踏が嘘のような美の殿堂が広がる。

「当館は、オフィス街にあるので、お仕事帰りにも立ち寄っていただけるように、ウイークデーは毎日夜8時まで開館しています。ルノワールをはじめ、セザンヌやピカソ、マティスらの名作と、気が向いた時にいつでも対話できるのです」と広報・中村邦子さん。
|

青いドレスに揃いの青いソックス、首には赤い首飾りとおしゃまな姿が愛くるしい。この少女の肖像画は、ルノワールの重要なパトロン、一流出版社の社主シャルパンティエ家の依頼で描かれた。モデルは依頼者の愛娘、4歳のジョルジェット。
|
|



|
「そして、お客さまにいかに楽しんでいただけるか、今必要とされているものは何なのか、など常にアンテナを張っています」

事実、近年のリニューアルは目を見張る出来映えだ。
2000年、展示室を10室に分け、作品が映えるよう壁に色を塗り、コレクターの館に訪れたような雰囲気を再現した。またショップの充実を図り、思い切って中学生以下は入館フリーに。2002年、美術鑑賞の余韻を愉しんでいただくためにティールームを設置。ゆっくりと過ごしたい方のためにコーヒーはお変わり自由。2006年、HPをリニューアル。音声付の解説や土曜講座の紹介に努めた。
|
 |

館内通路:セザンヌ、モディリアーニ、藤島武二、青木繁らの名品にいつ行っても常設で出会える。 |
|

|
|

「近代絵画の父」としてしられるセザンヌ最晩年の代表作の一つ。サント=ヴィクトワール山(標高約1000メートル)はセザンヌの故郷、南仏エクス=アン=プロヴァンスのシンボルであり、この作品以外にも生涯を通じて何度も描いている。
|



また「印象派」のイメージが強いブリヂストン美術館だが、近年、現代美術の展覧会開催が目立つ。

「2002年の開館50周年を機に、現代美術にも目を向けようとしています。開館して10年くらいの間は、1950年代にヨーロッパを席巻したアンフォルメルの画家たちや、抽象美術などを積極的に紹介していました。それから半世紀を経て、もう一度初心にかえり、同時代も含め、さまざまな時代や地域の美術にも目を向けていこうと考えています」

ポロック、スーラージュ、堂本尚郎、川端実、斎藤義重らの戦後美術を購入。50年、100年後も、近、現代が概観できる美術館になるために今後もこの方針は変わらない。

充実したコレクションと新しい時代と対話する積極的な改革精神。これからますます変わり続けるブリヂストン美術館の動向に注目したい。


ニューヨークを拠点に活躍した戦後日本を代表する抽象画家、川端実。東洋的な筆致や空間処理を特徴とする独自の画家が米国で注目を集めた。本作は80年代半ば以降、鮮やかな色彩と大胆な筆致を極めた川端の特徴的な一枚。鮮烈な赤と「書」を思わせる黒の対比が印象的。
|
|







アートライター。明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士課程前期修了。専門は日本近世(江戸時代)絵画。その他、洋の東西を問わず美術、映画、音楽、演劇、文学など幅広く芸術全般に詳しい。
●URL● http://www.e-rena.net




|