いま、
岡本太郎が再ブームなのです。大阪万博の『太陽の塔』や「芸術は爆発だ!」でお馴染みの彼の著作集や関連本の刊行は引きも切らず続き、雑誌では特集が組まれ、新聞には「岡本太郎ブーム再熱」の記事、展覧会にも作品が展示される機会も多くあります。さらに2003年9月には、メキシコ郊外の町で行方不明の巨大壁画が発見、大々的に報道され、ますます岡本太郎という存在に注目が集まっています。
このブームの決定版といえるのが、1996年の岡本太郎の没後3年、1999年、神奈川県川崎市生田緑地内に開館した川崎市岡本太郎美術館。画家、彫刻家、また思想家、写真家、民俗学者でもあった岡本太郎の多面的な活動を紹介するほか、太郎の母
岡本かの子、父
岡本一平の作品の展示、さらには、近・現代美術の収集と展示が行われています。
「芸術は爆発だ!」のイメージがあまりにも強く、ともするとメディア露出度の高い単なる「ヘンテコおじさん」の岡本太郎ですが、美術館の豊富なコレクションと展示を見れば、ただの「ヘンテコおじさん」ではない、戦後日本で異色の存在感を放った類まれなる一人の人間、「岡本太郎」を再認識することができるでしょう。